2025年10月31日

10月31日より行幸行列の1/4スケールの人形展示を二条城にて開催

寛永行幸行列再現イベントの風俗・衣裳考証を担当する株式会社井筒企画の協力により、同社が事務局を務める「風俗博物館」の1/4スケールのミニチュア人形を活用し、寛永行幸行列の一部を表現した展示を実施します。

装束や装飾品、牛車や鳳輦など精巧に再現された人形は、約100体、全長約10m。2026年12月6日に開催する再現行列を想像しながら、ぜひご覧ください。

【実施期間】令和7年10月31日(金) 〜令和7年12月7日(日)(二条城まつり期間中)
【実施場所】元離宮二条城・番所
【料 金】無料(別途入場料が必要)
【内 容】行列の主要シーンである後水尾天皇、徳川家光の集団を表現した人形(約100体、全長約10m)

【見どころPOINT.1】鳳輦(ほうれん)

二条城行幸の中心をなすのは、後水尾天皇の御鳳輦を奉ずる行列。天皇をお乗せした鳳輦は、左右近衛府および左右兵衛府に属する駕輿丁の手により厳かに渡御され、その周囲には、退紅の装束をまとう隼人や、楽を奏する伶人らが従いました。その華やかさと厳粛さは、まるで大規模な祭礼行列の趣を呈し、まさに王権の権威と威儀を象徴する光景でした。

【見どころPOINT.2】牛車

展示手前に配されたのは、将軍家光の御牛車を象った行列です。その先導を務める騎馬の人々は、諸国より上洛した大名を象徴しており、同時に天皇の警護の役割をも担っていました。その威容は、さながら軍勢を思わせる壮麗な武威の行列として、見る者に強い印象を与えたことでしょう。