寛永文化は、多様な階層が交わるなかから生まれた、新しい美のかたちでした。
公家、武家、町衆、僧侶といった人々の交流の中で育まれたその美は、「きれい」という言葉に象徴され、茶の湯、建築、庭、城郭、儀礼空間へと具体化されていきます。
本講演会では、作品と空間から寛永文化を読み解き、公武融合がいかにして新たな美意識を生み出したのかを探ります。
四百年前に誕生した文化の構造は、いまも私たちの社会に息づいています。
【日時】2026年4月19日(日)
12:15 開場
13:00 主旨説明
13:10 講演① 「寛永の雅 ― 〝きれい〟という美意識の誕生と展開」柴橋大典氏(サントリー美術館主任学芸員)
14:40 ティーブレイク
15:00 講演②「華麗なる寛永行幸の舞台~模型復元が解き明かす二条城寛永天守の実像~」島充氏(復元模型作家)
※会場にて行幸当時の二条城天守の復元模型を展示予定
16:30 終了予定
【会場】ANAクラウンプラザホテル京都
京都市中京区堀川通二条城前(「二条城前」駅2番出口より徒歩約1分)
【参加費】入場無料(事前申込制・定員200名程度)
申し込みは、Peatixより➡➡https://kaneibunka20260419.peatix.com
※3月16日(月)午前10時より受け付け開始
▶「寛永の雅 ―〝きれい〟という美意識の誕生と展開」
寛永文化を構成する王朝文化・武家文化・民衆文化の結節点を明らかにし、「きれい」という美意識がどのようにして形成され、共有されていったのかを、具体的な作品を通してお話します。
【講師プロフィール】柴橋大典氏(サントリー美術館主任学芸員)
1983年大阪府生まれ。東北大学大学院で日本美術史を専攻。専門は近世の絵画・工芸史(狩野派・土佐派・歌絵・尾形乾山など)。2018年に同美術館にて寛永文化をテーマとする展覧会「寛永の雅―江戸の宮廷文化と遠州・仁清・探幽」を企画した。
▶「華麗なる寛永行幸の舞台~模型復元が解き明かす二条城寛永天守の実像~」
復元模型を通じ、寛永期の城郭と儀礼空間を立体的に読み解きます。武家の象徴である天守に天皇が登られたことの意味や、余白といった空間構成のあり方について考えます。
【講師プロフィール】島充氏(復元模型作家)
1982年福岡県生まれ。城郭・古建築模型作家。慶應義塾大学卒業。古写真や絵図の緻密な考証に基づく圧倒的写実表現で知られる。熊本城や広島城など復元模型を多数手掛け、2023年に日本城郭文化特別賞を受賞。


【メッセージ】四百年祭の開幕にあたって――
寛永三年(1626)に後水尾天皇が徳川秀忠・家光の招きに応じて二条城に行幸された「寛永行幸」から、四百年の節目を迎えました。
全国から大名が集まり、大勢の公家とともに御所から二条城へ向かった行列は九千人を数えたと伝わります。この公武融和を象徴する行列を沿道で見物した民衆は新しい時代の到来を実感したことでしょう。そして寛永期は、後水尾天皇という類まれな文化人を中心に、文化を通じて社会が結びつき、さらには経済や産業とも大いに関わりを深めていきました。
寛永行幸は単なる歴史的儀礼ではなく、その後の日本をかたちづくった一つの装置ではないか。そう考えてこの史実を振り返ると、現代の文化、社会、経済、産業の在り方を編み直す大きなヒントを与えてくれます。講演会や展覧会、そして時代行列とさまざまな〝しかけ〟をご用意しました。四百年前の江戸時代最大級の出来事が令和のいま、よみがえります。
〈本イベントに関するお問い合わせ〉
info@kaneigyoko400.jp[実行委員会事務局]
主催 寛永行幸四百年祭実行委員会、共催 一般社団法人Living History KYOTO、協力 ANAクラウンプラザホテル京都