2026年5月26日

【開催御礼】「寛永文化講座 第10回 芸能からみる寛永行幸 ― 天皇と能、武家と雅楽 ―」を開催しました。

2026年5月17日、寛永文化講座「芸能からみる寛永行幸 ― 天皇と能、武家と雅楽 ―」を、主催・寛永行幸四百年祭実行委員会、共催・Living History KYOTO、協力・下鴨神社糺能保存会にて開催しました。(会場:京都府立京都学・歴彩館 大ホール)

今回は午前と午後の2部構成でした。第1部「天皇と能」を松岡心平氏(東京大学名誉教授)に、第2部「武家と雅楽」を山田淳平氏(奈良県文化財課主査)にご講演いただきました。それぞれのご講演後には、林喜右衛門氏(能楽師シテ方/林家十四世当主)、小野真龍氏(関西大学客員教授、天王寺楽所雅亮会理事長)との対談も行いました。

「天皇と能」松岡心平氏

第1部において松岡心平氏には、平安期の翁猿楽から近世に至るまで、京都における能楽の歴史を、天皇との関係という視点からご講演いただきました。寛永行幸をめぐる能について様々な史料を交えたお話しに引き込まれました。

対談 (濱崎加奈子氏・林喜右衛門氏・松岡心平氏)

対談では、寛永行幸四百年祭実行委員会プロデューサー・濱崎加奈子氏を進行役に、謡指南の家として創始四百年を迎える林喜右衛門氏とともに、寛永行幸を手がかりに、能楽の歴史とその現代的意味についてお話しいただきました。

「武家と雅楽」山田淳平氏

午後からの2部では、山田淳平氏には寛永行幸をポイントにしながら、朝廷と武家のあいだを往還する雅楽の歴史をご解説いただきました。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら天下人との雅楽をはじめ、寛永期の雅楽、寛永行幸における雅楽についてスライドを交えながら分かりやすくご説明くださいました。

対談 (濱崎加奈子氏・小野真龍氏・山田淳平氏)

対談では、寛永行幸の際に演じられた雅楽の曲目や編成にあらわれる政治的・文化的意図について、また、雅楽は朝廷の芸能でありながら、近世社会の中でどのように継承され、変容してきたかについても触れていただきました。

先生方の深い考察・経験談から寛永行幸における芸能についての理解を深められる時間となりました。
ご登壇いただきました皆様、そしてご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

写真:橋本正樹