江戸時代「聴くお芝居」として大流行した浄瑠璃の一種「新内節」。その起源は京都にあります。
伝統的な新内節の演奏技法を基に、演劇的要素を加え、“観て聴いて楽しめる”をコンセプトにしたのが、新内研進派伝統芸能振興会独自の上演形式「立体新内」です。
11月28日(土)・29日(日)の2日間、カフェ・モンタージュにて開催される本公演では、寛永行幸400年記念の舞台として、史実と虚構を織り交ぜた、現代語による新作物語をお楽しみいただきます。


演目
《古典新内》
「初日の松」江戸期・作者不詳
《新作・立体新内》― 初演
「寛永行幸〜美の架け橋〜」新内志賀作
あらすじ
400年前の京都で繰り広げられた、知られざるバックストーリー
400年前の京都。
戦乱の世が終わっても、幕府と朝廷の間には、なお緊張が続いていました。
天皇の妻として、時代の表舞台に立った女性・徳川和子。
天皇に愛されながらも、宮中を追われ、わが子と引き離された女性・およつ。
同じ時代に生きた二人の女性は、時のうねりの中で、涙と決意を胸に抱いていました。
元和6年(1620年)、後水尾天皇のもとへ徳川秀忠の娘、和子が入内。朝廷に対する優位を示すため、江戸幕府が打診した縁談でした。しかし様々な軋轢があり、実現までには長い歳月を要しました。なかでも大きな障害となったのが「およつ御寮人事件」。天皇の寵妃・女官のおよつが、すでに帝との間に子を成していたことが大問題となり、公武の間に一触即発の緊張が走ったのです。およつは幕府の圧力で宮中を追われ、愛娘・梅宮と引き離され、のちに出家しました。
そして迎えた、太平の世の行方が委ねられた世紀の祭典「寛永行幸」。
その華やかな舞台の裏では、およつの想いを帝と和子に届けようと、当代随一の文化人たち、寛永文化の仕掛け人たちが奔走していました。天才たちが総力を挙げた「美の力」は、その後長く続いた平和な時代の幕を開けてゆきます。
語られることのなかった女たちの想いと、史実に基づいたフィクションの人間ドラマです。
出演者
新内志賀
新内研進派三代目家元
京都市生まれ。
幼少期から江戸浄瑠璃新内節を研進派初代家元・新内志賀大掾氏及び新派家元・富士松菊三郎氏に師事。平成24年に研進派家元及び新内志賀を襲名。江戸浄瑠璃である新内節を継承しつつ、書き下ろし台本と作曲による楽曲を弾き語りという演奏形式で精力的に発表。また、本名の重森三果名義では、多くの映画、テレビや舞台等において邦楽指導、演奏出演をするほか、現代芸術分野の作品にも参加するなど、多岐にわたって活動し、日本の伝統音楽を現代社会に紹介する役割を果たしている。
文化庁芸術祭音楽部門優秀賞、京都市芸術振興賞、京都府文化賞功労賞を受賞。
大石彩未
時代劇俳優
京都市生まれ。
京都芸術大学芸術学部舞台芸術学科卒業。
在学中に東映俳優養成所に入所し、以後、時代劇・現代劇を問わず、映画やテレビを中心に数多くの作品に出演。
主な出演作に『国宝』『侍タイムスリッパー』『大奥』『科捜研の女』など。
新内三味線を新内志賀、日本舞踊を若柳弥生に師事。
開催概要
| 開催日時 | 2026年11月28日(土)20:00 開演 2026年11月29日(日)18:00 開演 |
|---|---|
| 入場料金 | 4,000円 |
| 会場 | Cafe Montage(カフェ・モンタージュ) 京都市中京区・柳馬場通夷川東入ル TEL:075-744-1070 www.cafe-montage.com |
| 主催 | 新内研進派伝統芸振興会 |